【6月15日 AFP】内戦が続くイエメンでは14日、紅海(Red Sea)に面した主要港ホデイダ(Hodeida)の奪還を目指す暫定政権側の部隊と反政府武装組織「フーシ派(Huthi)」の戦闘が激化し、39人が死亡した。

 ホデイダ港は、4年目に突入した内戦で2200万人が深刻な食糧難に陥っているイエメンに人道支援物資を配送する主要拠点だが、2014年からイランが支援するフーシ派が掌握している。

 サウジアラビア主導の連合軍による支援を受けたイエメン暫定政権側部隊は13日、ホデイダの奪還作戦を開始。軍関係筋によると、ホデイダ南方の空港で攻防が激化する中、連合軍の対地攻撃機がフーシ派の複数の拠点を攻撃したという。

 医療関係筋によると、14日の戦闘でフーシ派に30人、政権側に9人の死者が出た。軍情報筋の話では、政権側の死者は地雷と狙撃によるもの。

 イエメンへの輸入物資の7割はホデイダ港を通過する。このため、国連(UN)はホデイダ奪還作戦に警鐘を鳴らしている。港湾当局は、ホデイダ港では14日も「通常通り」船荷の積み下ろしが行われているとAFPに説明している。(c)AFP/Fawaz al-Haidari with Alison Tahmizian Meuse in Dubai