【6月15日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は14日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長をロシアへ招待すると北朝鮮高官に伝えた。

 プーチン氏は、北朝鮮の形式的な国家元首である金永南(キム・ヨンナム、Kim Yong-Nam)最高人民会議常任委員長と会談。金委員長とドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領との歴史的な米朝首脳会談について「紛れもなく完全な和解に向けた第一歩」だと称賛した。

 トランプ氏と金委員長は12日、歴史に残る米朝首脳会談をシンガポールで行った。しかし、会談は内容よりも格好を重視したものだとの批判も上がっている。

 プーチン氏は金委員長を喜んでロシアに迎えると述べ、9月にウラジオストク(Vladivostok)で開催される経済フォーラムの際に会談することも示唆した。

 金委員長の父親である故金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記は2011年に装甲列車でロシアを訪問し、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領(当時)と会談したことがあるが、金委員長はロシアを訪問したことはない。

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は5月に北朝鮮の首都平壌を訪れ、ロシア政府関係者として初めて金委員長と会談した。国境を接するロシアと北朝鮮は、長年にわたるつながりがある。(c)AFP