【6月15日 CNS】「石花膏(Shihuagao)」は中国・福建省(Fujian)泉州市(Quanzhou)にある伝統的な夏のスイーツで、長い歴史がある。泉州市の老舗「秉正石花膏店(Bingzheng Shihuagao)」で販売されている。

「秉正石花膏店」の前では、客が行列をなしている。店内のカウンターの上には、さまざまな果物や豆などの具材が並ぶ。客は自分の好きなものを選び、店員が具材を組み合わせて石花膏の上に載せる。

 石花膏は手作りで、「石花草(Shihua Cao)」という植物を原料とする。まず石花草を洗ってから煮る。煮汁を冷やし、固まったら石花膏の完成だ。夏の時期に食べると、涼感があって肺に良い効果があるとされる。

「秉正石花膏店」5代目の丁端旭さんによると、子どもの頃から両親に連れられて食べにきて以来、ずっと店をひいきにしている客が多いという。親となった現在は、自分の子どもを連れて一緒に食べに来る。福建省の人にとって、故郷の味なのだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News