【6月14日 AFP】米情報当局は、2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)を観戦するためにロシアへ渡航するファンに対し、ロシアのハッカーによって携帯電話やコンピューターがハッキングされる可能性を警告している。

 米国家防諜セキュリティセンター(NCSC)のウィリアム・エバニナ(William Evanina)氏は、自分はハッキングされるほど重要な人物ではないと思っている人でも、ロシアでは標的とされる可能性があると述べた。

 同氏は「携帯電話、ノートPC、PDAといった電子機器を持って行くことを計画している場合、それらの機器に入っているデータ、中でも個人が特定できる情報に、ロシア政府やサイバー犯罪者がアクセスし得る」と警告した。またそうした機器を使っていないときには、バッテリーを外すよう助言した。

 さらに同氏は「企業幹部や政府関係者は最もリスクが高いが、誰でも自分は標的になるほど重要ではないと考えない方が良い」と述べた。(c)AFP