【6月18日 AFP】男子ゴルフの米国ツアーメジャー第2戦、全米オープン選手権(2018 US Open Championship)は17日、ニューヨーク州のシネコックヒルズGC(Shinnecock Hills Golf Club)で最終日が行われ、前年王者ブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)がトミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood、英国)を1打差で退けて約30年ぶりとなる大会連覇を達成した。

 前年、エリンヒルズ(Erin Hills)で通算16アンダーを記録して全米オープンを制しているケプカは、緊張感の高まるバックナインでも冷静さを保って通算1オーバーとし、1988年と89年のカーティス・ストレンジ(Curtis Strange)以来となる連覇を果たした。

 ケプカはトロフィーを掲げながら「まだ自分でも受け止め切れていない。全米オープンを連覇できるなんて夢にも思わなかった。またこれを手にすることができてうれしい」とコメントした。

 最終日はまず、フリートウッドが8バーディーを奪って大会最少スコアに並ぶ「63」を記録する見事なラウンドを披露し、首位から出たケプカ、ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)、ダニエル・バーガー(Daniel Berger)、トニー・フィナウ(Tony Finau)の米国勢に重圧をかけた。

 すると、この試練を乗り越えることができたのはケプカただ一人だった。ケプカはパー5の16番で第3打をピンそば1メートル強の位置につけると、きっちりバーディーを奪ってリードを2打に広げた。最終18番ではアプローチショットを客席に当てるミスを犯したが、ボギーでしのいで優勝を手にした。

 前日首位タイの4人のうち、ケプカが唯一アンダーパーを記録した一方で、同じ最終組でプレーした世界ランク1位のジョンソンは、イーブンパーのスコア「70」にとどまり、最終順位は2打差の単独3位となった。

 4位には、最終日にスコアを2ストローク伸ばしたマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)覇者のパトリック・リード(Patrick Reed、米国)が入った。こちらも最終組のフィナウは、18番でダブルボギーをたたいて4打差の5位。バーガーは序盤に脱落し、ヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson、スウェーデン)らと並ぶ6位タイで大会を終えた。

 また、松山英樹(Hideki Matsuyama)は4アンダー「66」で回り、通算10オーバーで16位タイに入った。(c)AFP