【6月14日 AFP】マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は14日、ソウルで日韓外相との会談後に共同記者会見に臨み、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長は非核化が早急に行われる必要があると理解していると述べた一方、北朝鮮に対する制裁緩和は非核化のプロセスが完了するまで行わないと強調した。

 ポンペオ氏は会見で、北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な」非核化に向けて米政府が引き続き努力すると表明。さらに北朝鮮に核兵器を放棄させるための取り組みに言及し、「金正恩氏は緊急性を理解し、早急に行わなければならないと分かっていると考えている」と述べた。

 ポンペオ氏はこの日、先の米朝首脳会談に関して河野太郎(Taro Kono)外相と韓国の康京和(カン・ギョンファ、Kang Kyung-Wha)外相と会談。

 米朝首脳会談後、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は北朝鮮との交渉が継続している間は米韓合同軍事演習を中止する意向を表明したが、米韓関係について康外相は「依然として堅固」であると強調した。

 ポンペオ氏はこのあと中国・北京を訪問し、中国外相と会談する予定となっている。

 映像は、米朝首脳会談の概要を伝えるため、韓国ソウルで文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領と会談するポンペオ米国務長官。14日撮影。(c)AFP