【6月14日 AFP】男子テニス、世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が13日、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)の前哨戦として来週開催されるフィーバーツリー選手権(Fever-Tree Championships 2018)を欠場すると発表した。

 ナダルは10日に行われた全仏オープンテニス(French Open 2018)決勝でドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を下し、自身11度目の栄冠に輝いたが、試合後には疲労を理由にグラス(芝)コートシーズンの一部を欠場する可能性を示唆していた。

 直近2か月のクレーコートシーズンで計27試合を戦ったことで、体に疲れがたまった32歳のナダルは、自身の医療チームと相談した上で、英ロンドンのクイーンズクラブ(Queen's Club)で開催される同大会の欠場を決めたという。

 ナダルは主催者が発表したコメント文の中で「クイーンズは素晴らしい大会。2008年大会で優勝するなどハッピーな思い出があり、今年は戻ってきたいと思っていた」としながらも、クレーシーズンの連戦に触れた上で「大会主催者、そして何より私のプレーを楽しみにしていた全てのファンに謝りたい。でも、医師たちとも話し、体の声に耳を傾けなければならないという結論に達した」と述べた。

 低くバウンドする英国のサーフェスについてナダルは、自身のキャリア後半で苦しめられてきた膝の故障を悪化させる恐れがあるなどとして、これまでもクレーから芝への移行に難しさを感じていると明かしていた。この結果、同大会にエントリーしながらナダルが欠場するのは3年連続となっている。(c)AFP