【6月14日 CNS】中国のシェア自転車大手、摩拝単車(モバイク、Mobike)はこのほど中国内100都市で保証金を免除し、各種条件による使用者の限定も解除、信用ポイントも不要になると発表した。

 これにより、モバイクのユーザーはいつでも保証金の返金手続きができ、今後の利用にも影響しないという。100都市は浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)、安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)、広東省(Guangdong)東莞市(Dongguan)などの中堅都市で、北京(Beijing)、上海(Shanghai)、広州(Guangzhou)、深セン(Shenzhen)の主要都市は含まない。モバイクは今後、対象の範囲を順次拡大していくとしている。

 中国シェア自転車大手のofoは先日、中国内25都市で螞蟻金融服務(アントフィナンシャル、Ant Financial)と提携して保証金を免除していたが、このうち20都市ではすでに免除制度をやめた。免除制度が残るのは福建省(Fujian)アモイ市(Xiamen)と上海、杭州、広州、深センの5都市のみで、信用ポイントによって保証金の免除を行っている。

 中国消費者協会(China Consumers Association)の調査によると、3月までに、70社以上あったシェア自転車企業のうち34社が倒産している。同協会に寄せられた消費者からの苦情で最も多かったのは、保証金が返金されないという内容だった。苦情があった金額は10億元(約173億円)以上になるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News