【6月14日 AFP】男子テニス、メルセデス・カップ(MercedesCup 2018)は13日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は3-6、6-4、6-2の逆転でミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev、ドイツ)を下し、約3か月ぶりの復帰戦を白星で飾った。

 ズベレフに対して低調な出だしとなった世界ランキング2位のフェデラーだが、第2、3セットでそれぞれ2度のブレークを奪い、試合時間93分で準々決勝進出を決めた。

 グラス(芝)コートシーズンの初戦となる昨年の同大会では、友人のトミー・ハース(Tommy Haas)氏の前に初戦敗退を喫した四大大会(グランドスラム)通算20勝のフェデラーだが、今大会で決勝に進出すればラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)から王座を奪うことができる。

 肌寒い中、勝利を決めるとセンターコートを埋め尽くした満員の観客から大きな声援を受けたフェデラーは試合後、「直近の2試合では負けていたから勝てて満足している」と全休したクレーコートシーズン明けの試合で白星を挙げたことを喜ぶと、「これは新たなスタート。1セットダウンとなるなど、難しい局面を乗り越えて再び勝利することができてうれしい。最後の2セットではミーシャのレベルが落ち、自分にチャンスがめぐってきた」と続けた。

 同日に行われた1回戦の試合では、現在キャリアハイの世界169位につけるプラジュネシュ・グネスワラン(Prajnesh Gunneswaran、インド)が第6シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)を7-6(8-6)、2-6、6-3で破り、自身初のATPツアー本選ドローで白星を挙げた。

 また、現在はランキングを35位に落としている第7シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)は7-6(10-8)、6-2でミルザ・バシッチ(Mirza Basic、ボスニア・ヘルツェゴビナ)を一蹴し、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)以来約1か月半ぶりの復帰戦を制した。(c)AFP