【6月14日 AFP】シンガポールでの歴史的な米朝首脳会談を終えたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は13日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長との「ディール(取引、合意)」により同国の核の脅威がなくなり、世界がより安全な場所になったと満足げに断言した。トランプ氏は同日、米首都ワシントンに戻った。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)に「もはや北朝鮮の核の脅威はない」と投稿。さらに「今や誰もが、私が大統領に就任した日よりずっと安心できる」ようになり、よく眠れるようになったとし、「ぐっすり眠って!」と呼び掛けた。

 他方、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は韓国の首都ソウルで記者団に対し、米国は2020年末までに北朝鮮の「大幅な軍縮」が見られることを期待していると語った。

 史上初となった今回の米朝首脳会談をめぐっては、北朝鮮の核兵器という重要事項の詳細が欠けた文書が作成され、実質的なものというより形式的なものだったとの批判がある。

 だがトランプ氏は、会談で出された拘束力のない共同声明を北朝鮮との「ディール」と表現して自信を見せ、「ロケット発射や核実験・研究はもうない」とツイートした。(c)AFP/Thomas Watkins, with Park Chang-kyong in Seoul