【6月14日 AFP】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は13日、同社の排ガス不正問題をめぐる罰金として、独検察当局に10億ユーロ(約1300億円)を支払うと発表した。

 同社の声明によると、独ブラウンシュバイク(Braunschweig)の検察当局は同社に対し、ディーゼル車の排ガス不正問題に絡む行政命令として、10億ユーロの罰金を科した。同社は罰金を受け入れ、異議申し立ては行わない意向を表明。「これによりフォルクスワーゲン社はディーゼル危機に対する責任を認め、これをこの危機の克服に向けたさらなる大きな一歩としてとらえる」としている。

 検察当局は今回の罰金について、「ドイツ企業に科せられたものでは史上最大級の罰金」であると説明する一方で、同社を相手取り賠償を求める民事訴訟や、現在進行中の関係者らに対する犯罪捜査とは無関係であると強調した。

 この問題では、同社が2015年、世界で販売した計1100万台の車両に、排ガス濃度の基準を満たしているよう装うソフトウエア「ディフィートデバイス(無効化装置)」を搭載していたことを認めた。(c)AFP