【6月14日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は13日、ロシアの首都モスクワで総会を開き、出場枠を48チームに拡大して行われる2026年のW杯を米国、メキシコ、カナダで共催することに決めた。3か国は加盟協会による投票でモロッコを134対65の大差で退けた。

 1994年の米国大会以来となる北米でのW杯開催決定について、招致を主導したカルロス・コルデイロ(Carlos Cordeiro)氏は「恐縮している」とした上で、2026年大会はサッカーを「次世代に向けて新たに持続可能な軌道」に乗せると述べている。

 今回の投票では、加盟協会が全く異なる二つの選択肢を突き付けられた。

 米国が主導した3か国共催案は、すでに23のスタジアムが建設済みか建設中だったことで、FIFAから技術面で優れていると事前に見なされていたほか、調査団から5段階中4の評価を受け、投票前から優勢とみられていた。

 対照的に、モロッコは14のスタジアムを修繕するか、新設しなければならないなど計画段階の点が多く、どのようにして規模を拡大して行われる大会に対処するのかと専門家からは疑問視する声も上がっていた。

 さらに、FIFAからスタジアムや設備、交通機関について「リスクが高い」と見なされ、評価報告書では5段階中2.7点をつけられたモロッコは、2010年の南アフリカ大会(2010 World Cup)以来2度目となるアフリカ開催を目指していたが、その差を埋めることはできなかった。(c)AFP/Guy JACKSON