【6月13日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に臨むブラジル代表が12日、ロシア入り後の初練習に臨み、5000人の地元ファンがネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)らスター選手を一目見ようと練習場近辺に詰めかけた。

 ブラジル代表は11日未明にロシア入りし、ベースキャンプ地となる黒海沿岸沿いのリゾート地ソチに到着。そしてこの日は、滞在しているホテルのそばにあるスタジアムで練習に臨み、リラックスした様子でメニューをこなした。

 12日はロシアの国民の休日ということもあって、興奮した現地の若者が一帯に殺到。多くはスタジアムへ続く道沿いの絶好のポイントからブラジル代表のスターたちを眺めたが、陽光の降り注ぐスタジアムで見学したファンもいた。1人の少年ファンは、警備をかいくぐってネイマールらブラジルの選手たちに近づき、記念撮影をしてから退去させられていったが、多くの人は世界最高額のスーパースターの名前を叫ぶだけで満足しているようだった。

 2017年夏、2億2200万ユーロ(約288億円)でフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に加入したネイマールは、3月上旬に骨折した足の手術をしたが、前週行われたクロアチア戦で途中出場からゴールを決めると、復帰後の初先発となった10日のオーストリア戦でも2戦連続ゴールを挙げて3-0の勝利に貢献した。

 GKのアリソン(Alisson Ramses Becker)も「ありがたいことに、ネイマールはうまくやっている。回復プロセスを完璧にこなしたんじゃないかな。もう完全復活だよ。再びボールを蹴り始めた段階で、最初に少し慎重になるのは当たり前。怖さはあるだろうけど、大きなけがの後だから当然だし、一歩ずつ自信を取り戻している」とコメントした。

 また、ブラジル代表の選手たちはいたずらを用意していて、練習中のフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)を卵と小麦粉まみれにして26歳の誕生日を祝福した。

 本大会前の最後の強化試合であるオーストリア戦に先発した選手たちは、全体練習にはほとんど参加せず。また、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)行きが決まっているフレッジ(Frederico Rodrigues de Paula Santos 'Fred')も合流せずに痛めた足首の回復に努めている。

 グループEに入っているブラジル代表は、17日にロストフナドヌー(Rostov-on-Don)でチーム初戦となるスイス戦に臨み、その後コスタリカ、セルビアと対戦する。(c)AFP/Andy SCOTT