【6月13日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)の開幕を2日後に控え、前回王者のドイツ代表とイングランド代表が12日にロシアへ到着し、14日のロシア対サウジアラビアの大会初戦を前に、興奮が高まりつつある。

 ブラジルに並ぶ最多タイ5回目のW杯制覇を狙うドイツは、モスクワ近くのブヌコボ空港(Vnukovo airport)に到着した。グループFに入っているドイツは、17日のメキシコ戦でチーム初戦を迎え、その後スウェーデン、韓国と対戦する。

 スペインやフランス、ブラジルとともに優勝候補の一つに数えられるドイツだが、親善試合で5試合未勝利が続いた末、最後の調整試合となった8日のサウジアラビア戦も2-1の辛勝だった。

 過去4大会連続でベスト4以上の成績を残しているドイツは、大会の山場に向けて尻上がりに調子を上げていく傾向のあるチームだが、現在の状態には少し不安があり、守護神のマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)も2017年9月からほとんど実戦を経験できていない。

 チームを率いるヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督も「対戦相手の基準は上がっているだろう。スペインは良くなっているし、ブラジルとアルゼンチンも上にいる」と話し、前回大会からチーム力を上げてきたライバルたちを警戒している。

 一方のイングランド代表は、サンクトペテルブルクのプルコボ空港(Pulkovo airport)に到着した。代表史上3番目に若く、経験の多くないイングランド代表は、優勝候補の一角には挙がっていないが、それでもチームにはハリー・ケイン(Harry Kane)やデレ・アリ(Dele Alli)、ラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)といったイングランド・プレミアリーグを代表するスター選手が顔をそろえている。

 主将のケインは「W杯は誰もが優勝を夢見る大会。選手の大半が、W杯は世界最大のスポーツの祭典だと言わないとしたら、それこそ驚きだ」と言って出発していた。

 イングランドと同じグループGに入っているベルギーは、コスタリカとの強化試合に主力を起用して4-1で快勝。2得点を挙げたロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)や、輝きを放ったエデン・アザール(Eden Hazard)ら、こちらもプレミアのスターたちが躍動した。

 アザールは残り20分で負傷交代したが、ロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督は「何も心配はいらない」と軽傷を強調している。(c)AFP/John WEAVER