【6月13日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)が12日、来シーズンからの新指揮官に現在スペイン代表を率いるフレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督が就任することを発表し、W杯ロシア大会(2018 World Cup)を直前に控えた代表に衝撃が走っている。

 レアルは「フレン・ロペテギが来季から3シーズン、ファーストチームの指揮官を務めることを発表する。監督はスペイン代表のW杯が終了した後にクラブへ合流する」と発表した。レアルでは、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)前監督が欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)3連覇を成し遂げた直後の5月31日に退任を表明しており、ロペテギ監督はその後を継ぐことになる。

 これは、ポルトガルとのチーム開幕戦を3日後に控えたスペイン代表にとっても衝撃的な知らせとなる。監督と選手たちは現在、ロシア南部クラスノダール(Krasnodar)のベースキャンプに滞在しており、ロペテギ監督はスペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)会長とともに、同地で13日の午前11時半から記者会見を行う。

 ロペテギ監督は5月に連盟との契約を2020年まで延長したばかりで、契約を2年残して引き抜かれる形となった。RFEFは「連盟は契約解除金を受け取り、これによって現代表監督はレアル・マドリードの一員となります。ポルトガルとの大会初戦を備える代表チームの平穏を維持するために、最大限の敬意を払うよう、お願いいたします」と発表している。

 スペインは欧州予選をほぼ無傷で突破したロシア大会の優勝候補の一つ。チームにはセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)、ダニエル・カルバハル(Daniel Carvajal)、ナチョ(Jose Ignacio Fernandez Iglesias 'Nacho’)、マルコ・アセンシオ(Marco Asensio)、イスコ(Isco Alarcon)、ルーカス・バスケス(Lucas Vazquez)の6人がレアルから選出されている。(c)AFP