【6月13日 AFP】フランスの首都パリ中心部で12日、刃物で武装した男1人が2人を人質に取って立てこもる事件が発生した。しかし犯人は後に逮捕され、人質も無事解放された。パリ警視庁が発表した。

 この発表によると、解放された人質2人のうち1人は「ガソリンをかけられていた」という。

 事件が発生したのは同日午後4時(日本時間同11時)ごろ。仏テレビ局BFMの報道によると、男はにぎやかなパリ10区にある会社事務所に押し入ったという。

 犯行の動機は明らかになっていないが、テロとの関係性を示す要素はないとみられる。

 ある情報筋の話では、初動捜査に基づく限り「精神的に不安定な人物による犯行の可能性」があり、「動機は依然不明」だという。

 フランスでは過去3年間、イスラム過激派による攻撃が相次いでおり、厳戒態勢が敷かれている。直近では先月12日、同市でナイフによる襲撃事件が発生し、1人が死亡した。(c)AFP