【6月12日 AFP】米カリフォルニア州警察は11日、元アルペンスキーヤーで冬季五輪金メダリストのボーディー・ミラー(Bode Miller、米国)氏の生後19か月になる娘が水死したことを発表した。

 警察によると、ミラー氏の娘エメリーヌ・グリア・ミラー(Emeline Gier Miller)ちゃんは8日、オレンジ郡(Orange County)コトデカザ(Cota de Caza)の近隣にある家のプールで意識のない状態で発見されたという。今回の悲劇が発生した当時、ミラー氏と妻のモーガンさんはその家で行われていたパーティーに出席していた。

 オレンジ郡の消防当局団長は「救急救命士が呼ばれたものの、幼女を蘇生することはできなかった」と話し、「長い間、彼らは子どもを大切にしていたのだと思う」と述べた。

 ミラー氏はその後、インスタグラム(Instagram)で家族がひどく打ちのめされていることを明かし、「昨日、私たちの幼い女の子であるエミーがこの世を去りました。このような苦悩を味わうことになるなんて夢にも思わなかった」とコメントしている。

「彼女の愛情、輝き、魂はいつまでもあり続ける。私たちの小さな女の子はその人生を愛し、毎日を精いっぱいに生きた。このつらい期間、私たち家族に対するプライバシーの配慮をお願いしたい」

 40歳のミラー氏は2002年、2010年、2014年の冬季五輪で計6個のメダルを獲得。世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships)でも金メダルを獲得し、2005年と2008年には総合優勝を果たすなど、米国のスキーヤーで最も輝かしい成績を残した一人に挙げられている。

 ミラー氏は2012年にプロビーチバレー選手のモーガン・ベック(Morgan Beck)さんと結婚すると、2人の間には2015年にエドワードちゃんという長男が誕生し、翌年には長女のエメリーヌちゃんが生まれていた。(c)AFP