【6月12日 AFP】米朝首脳会談が開かれているシンガポールで12日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と親交のある米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手、デニス・ロッドマン(Dennis Rodman)氏が米メディアの中継インタビューに応じ、自身と正恩氏が面会していたことで殺害の脅迫を受けていたと語り、号泣する一幕があった。

 米CNNのインタビューでロッドマン氏は、会談への希望と会談の正当性を力説した後、「殺害の脅迫を受けていた」と告白。涙を流しながら「自宅にも帰れず、30日間も身を潜めていなければならなかった」と語った。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と正恩氏の歴史的な首脳会談に先立って11日夜にシンガポール入りしていたロッドマン氏は、物議を醸した自身と正恩氏、トランプ氏と正恩氏との会談について、どちらも正しいことだったと強調。「扉を開いておき、新たに一から始めてこの世界をより良いものにする必要がある」と語った。

 ロッドマン氏は正恩氏が権力の座に就いて以降、これまでに5度訪朝。バスケットボール好きで知られる正恩氏と親交を結んだ。(c)AFP