【6月12日 AFP】14日にロシア・モスクワで行われるサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)の開会式で、英ポップ歌手のロビー・ウィリアムス(Robbie Williams)さんがパフォーマンスを披露することになった。国際サッカー連盟(FIFA)とウィリアムスさんの代理人が発表した。開会式には元ブラジル代表のストライカーで「フェノメノ(怪物)」と呼ばれたロナウド(Ronaldo)氏も参加するとしている。

 元人気グループ「テイク・ザット(Take That)」のメンバーで「エンジェルス(Angels)」のヒット曲で知られるウィリアムスさんは、ロシア人ソプラノ歌手のアイーダ・ガリフッリーナ(Aida Garifullina)さんとともに、ルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)で行われる大会開幕戦、ロシア対サウジアラビアの試合前に歌を披露することになった。ウィリアムスさんは11日、W杯で演奏することは「少年時代からの夢」であり、「忘れられないショー」になるとコメントした。

 現在44歳のウイリアムスさんは、2年前に発表した楽曲の内容がロシア人の典型的なタイプを助長しているとして同国では物議を醸している。この曲にはある指導者が「国中の財布のひもを緩めて小銭を稼ぎ、自分自身の宇宙ステーションを建てている」という歌詞が含まれていたが、ウィリアムスさんは当時ファンに対してツイッター(Twitter)で「(ロシアの大統領であるウラジーミル・)プーチン(Vladimir Putin)氏のことではない」と弁明した。

 ウィリアムスさんは昨年も、ロシア政府系テレビ局の第1チャンネル(Channel One)とのインタビューで冗談を交えながら、欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」にロシア代表として出場することをオファーしていた。同局のトーク番組で司会者に対し、ロシア語に翻訳されたコメントで「ユーロビジョンでロシア代表になりたい。カモン、ロシア。必ず勝てる!」と笑顔で語りながらも、マネジャーが「とっくに頭を抱えているけどね」ともつけ加えていた。(c)AFP