【6月11日 AFP】イラン政府は11日、米朝首脳会談の見通しについて否定的な見解を示し、米政府の約束に強く警戒するよう北朝鮮政府に対して呼び掛けた。

 同国の首都テヘランでバフラム・ガセミ(Bahram Ghasemi)外務省報道官は記者団に対し、「米国の振る舞いやアプローチ、意図について、われわれは非常に懐疑的であり、米国の行動を完全に悲観的に見ている」と述べた。

 また「当面の間、われわれは米国の振る舞いに対して楽観的になることはできない。また、北朝鮮政府はしっかりとした警戒心をもってこの問題に臨まなければならない」としている。

 ガセミ報道官は、2015年に結んだイランとの核合意など、複数の国際合意から離脱したドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の行動が、信頼できない相手であることを示していると指摘。「われわれは朝鮮半島に平和と安定、安全保障が確立されることを望んでいる」と述べる一方で、米国およびトランプ大統領と交渉した経験は「相当な悲観主義」を残したとしている。(c)AFP