【6月11日 AFP】日本を訪問中のマレーシアのマハティール・モハマド(Mahathir Mohamad)首相は11日、環太平洋連携協定(TPP)について再交渉する必要があるとの見解を示し、国際貿易における小国の保護を訴えた。

 昨年ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がTPPからの米国の離脱を表明したものの、マレーシアを含む11か国は今年3月、TPPの合意文書に署名した。

 しかし東京で開催された国際会議「アジアの未来(Future of Asia)」に出席したマハティール氏は、TPPに「それほど意欲的ではない」との考えを明らかにし、「TPPを再交渉する必要がある」と訴えた。

 マハティール氏は「成熟していない産業があるように、成熟していない国、成長を始めたばかりの国もあるということを認識しなければならない」と指摘。また、「そうした国々は貿易大国や生産大国と競争する立場にないため、特権や保護を有する必要がある」と述べた。(c)AFP