【6月11日 AFP】サッカー国際親善試合が10日、各地で行われ、ウィーンでオーストリアと対戦したブラジルは、先発復帰を果たしたネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が得点するなど、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)開幕前最後となるテストマッチに3-0で勝利した。

 エルンスト・ハッペル・シュタディオン(Ernst-Happel-Stadion)で行われた一戦では、ガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)とフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)の両選手もゴールを奪っており、世界最高額選手であるネイマールは、3か月前に行った足の手術からフィットネス状態が戻っていることを示した。

 チッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)監督が率いるブラジルにとって、ベースキャンプを張るロシアの黒海沿岸のリゾート地ソチ(Sochi)への出発前の準備期間を完勝で終えたことは、励みになるものとなった。

 ブラジルは11日にキャンプ地入りすることになっており、その後17日にスイスとのW杯初戦を迎える。

 ネイマールはこれでブラジル代表通算55得点となり、歴代得点ランキングでロマーリオ(Romario)氏に並んだ。同国でこの2人以上にゴールを記録している選手は、偉大なレジェンドであるペレ(Pele)氏とロナウド(Ronaldo)氏のみとなっている。

 26歳のネイマールは英リバプール(Liverpool)で行われたクロアチア戦で途中出場からゴールしており、今年2月に所属するパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)でのプレー中に足を骨折し、手術のために母国に戻ってからはこれが初めての実戦の機会となっていた。

 ネイマールはこの日のオーストリア戦で、ワトフォード(Watford FC)に在籍するセバスティアン・プレド(Sebastian Proedl)からいくつか激しいファウルを受けたが大きなけがはなく、後半39分までプレー。プレドは後半にイエローカードを受けている。(c)AFP