【6月11日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2018)第7戦、ラリー・イタリア(Rally Italia Sardegna 2018)は11日、最終日が行われ、ヒュンダイ(Hyundai)のティエリー・ヌービル(Thierry Neuville、ベルギー)が終盤6ステージで最速タイムを出す大胆な走りを見せ、フォード(Ford)のセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)との6.8秒差を逆転して優勝を飾った。

 ヌービルは最後のパワーステージ開始時点ではまだオジェに1秒弱及ばない2位だったが、そこから1.4秒差を稼ぎ出し、僅差で競り勝った。ヌービルは「今週は全力を出し尽くしたよ」とコメント。対するオジェは「今回のバトルには敗れたが、もちろん大きな戦いはまだ終わっていない。あと6レース残っている。その中には、ティエリーに不利になりそうな大会もある」と話した。

 合計3時間29分18秒7で優勝したヌービルは、年間順位でオジェとの差を27ポイントに広げ、首位を守っている。トヨタ(Toyota)のオット・タナック(Ott Tanak、エストニア)は8位でフィニッシュし、年間3位は維持したがヌービルとの差は70ポイント以上に広がった。

 オジェは第19ステージ終了後にコ・ドライバーがタイムカードの回収を忘れ、元チームメートのタナックに届けてもらうという珍しいミスで2位の座を失いかけたが、主催者は最終的にオジェの2位は認めた上で、執行猶予付きのポイントはく奪と、罰金1万ユーロ(約130万円)の処分を下している。(c)AFP