【6月10日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は10日、米国側の準備が整い次第、いつでもドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領との会談に臨む用意があると述べ、米ロ首脳会談の候補地としてオーストリアのウィーンを挙げた。

 プーチン大統領は上海協力機構(SCO)首脳会議が開催された中国の青島(Qingdao)で記者会見し、「米国側の準備が整い次第、米ロ首脳会談が開催されるだろう。もちろん私のスケジュールも考慮してのことだが」と語った。また「米国大統領も米ロ首脳会談は有益だと何度も述べており、私もそのことを認めている。これは事実だ」と付け加えた。

 会談の開催地についてはまだトランプ大統領と話し合っていないとした上で、オーストリアを含む「多くの」国々が関心を示していると述べた。

 一方、カナダ・ケベック(Quebec)州で開催された先進7か国(G7)首脳会議(サミット)が、ロシア批判を含む首脳宣言を採択したことについては、「創造的なおしゃべり」と一蹴し、G7はロシアとの真の協力関係へと移行する時だと強調。さらに、英国でのロシア人元二重スパイと娘の毒殺未遂事件に対するロシア非難についても、G7は相変わらずロシアが関わったという「証拠を示せていない」と批判した。(c)AFP