【6月11日 AFP】18F1第7戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2018)は10日、決勝が行われ、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が通算50勝目を挙げた。メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)のカナダGPでの連勝記録を終わらせたベッテルは、ドライバーズランキングでも首位を奪い返している。

 年間4連覇の実績を持つベッテルは、ほぼミスのない冷静な走りで自身54回目のポールポジションを優勝に結びつけた。メルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が2位、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が3位となった。

 レッドブルのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)は、ハミルトンがみせた終盤の追い上げをしのいで4位を守った。ハミルトンは5位で自己記録を更新する32戦連続のポイント獲得に成功し、フェラーリのキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が6位に続いた。

 ベッテルは今季3勝目を挙げてポイントを121点に伸ばし、120ポイントのハミルトンを抜いて年間首位に浮上した。ハミルトンはサーキット・ジル・ビルヌーブ(Circuit Gilles Villeneuve)で3年連続のポールトゥウィンを飾っていたが、最多タイとなるカナダGP通算7勝目を挙げることはできなかった。

 ベッテルにとってはレッドブル時代の2013年以来、自身2回目のカナダGP優勝となり、フェラーリとしてもカナダGPでのポールポジション獲得は17年ぶり、優勝は2004年以来14年ぶりのことだった。また、今年はカナダ出身のジル・ビルヌーブ(Gilles Villeneuve)氏が、カナダGPでフェラーリ初優勝を飾ってからちょうど40年ということで、ベッテルはその意味でも特別な優勝だと話している。

「今回については、完璧という表現がふさわしい。きのう、この場所はフェラーリにとって大きな意味を持っていると言ったけれど、こんなレースができるなんて信じられない」

「フェラーリにとってはここで勝てない時期が長く続いていたので、まわりはみんなすごくうれしそうだった。大きな意味がある。シーズンはまだ長いから、タイトルについてはあまり気にしていないけれど、自分としては良い刺激になっている」 (c)AFP/Tim collings