【6月10日 AFP】(更新、写真追加)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長は10日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領との米朝首脳会談のためシンガポールに到着した。シンガポールのビビアン・バラクリシュナン(Vivian Balakrishnan)外相が明らかにした。

 バラクリシュナン外相はツイッター(Twitter)に、チャンギ空港(Changi Airport)で金委員長と握手する写真とともに、「シンガポールに到着した金正恩委員長を歓迎した」との文章を投稿した。

 航空機位置情報サービス「フライトレーダー24(Flightradar24)」によると、金委員長は10日朝に表向きは中国・北京行きだった中国国際航空(Air China)の747型機で平壌を出発。同機は飛行中に便名を変更し、南へ向かったという。

 金委員長はメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)のリムジンに乗り、20台以上の車列を伴いシンガポール中心地へ向かった。

 シンガポール外務省によると、金委員長は10日夜に同国のリー・シェンロン(Lee Hsien Loong)首相と会談する予定。

 一方、史上初の米朝首脳会談について「一回限りのチャンス」だと述べたトランプ大統領も、カナダでの先進7か国(G7)首脳会議(サミット)を早めに切り上げ、専用機エアフォースワン(Air Force One)でシンガポールに向かっている。

 首脳会談の会場と高級ホテルが立ち並ぶ地区の周辺は厳重な警備が敷かれている他、金委員長が滞在するとみられるホテルの外には、報道陣の目を避けるために、追加の鉢植え植物が並べられた。(c)AFP