【6月10日 AFP】ボクシング、WBO世界ウエルター級タイトルマッチが9日、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナ(MGM Grand Garden Arena)で行われ、無敗のテレンス・クロフォード(Terence Crawford、米国)がジェフ・ホーン(Jeff Horn、オーストラリア)から9回TKO勝ちを収め、王座を奪取した。

 スーパーライト級で4団体統一の実績を持つクロフォードは、王者ホーンに格の違いを見せつけ、すべてのラウンドを獲得し、ほとんどダメージを負わないまま勝利を収めた。

 スピードと構えをスイッチするスタイルを効果的に駆使し、ほぼ思い通りにパンチをヒットさせたクロフォードは、8回にホーンをぐらつかせると、9回には強烈な連打でダウンを奪取。ここはホーンが持ちこたえたが、クロフォードがまたもラッシュを浴びせたため、レフェリーが9回2分33秒で試合を止めた。

 クロフォードはこれで戦績を33勝0敗(24KO)に伸ばし、3階級で世界王者となった。ライト級でWBOのタイトルを獲得したクロフォードは、2017年8月にジュリアス・インドンゴ(Julius Indongo、ナミビア)に勝利してスーパーライト級の4団体統一を達成。華々しい形でウエルター級に階級を上げていた。

 一方、昨年7月にマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)から金星を挙げて王者となったホーンは、同年12月の防衛戦ではゲーリー・コーコラン(Gary Corcoran、英国)を下し、初防衛に成功していたが、この日は終始クロフォードに圧倒され、最後はめった打ちに遭った。ホーンの戦績はこれで18勝1敗(12KO)となっている。(c)AFP