【6月10日 AFP】イスラム教の聖地、サウジアラビアのメッカ(Mecca)で、聖モスク(Grand Mosque)の屋上からフランス人男性が飛び降りて自殺した。サウジおよびフランス当局筋が9日、明らかにした。

 サウジ警察は「外国人が聖モスクの屋上から飛び降り、中庭に落ちて即死した」と国営サウジ通信(SPA)に語った。フランス外務省も仏パリのフランス通信(AFP)本社に対し、メッカで死亡した男性はフランス人だと述べたが詳細は不明。

 SPAによれば、男性の遺体は身元確認などを行うため病院に搬送された。男性が聖モスクの屋上に設置された金属フェンスを乗り越えた経緯も調査するという。

 サウジアラビアのメッカとメディナ(Medina)はそれぞれイスラム教最大の聖地と第2の聖地として知られ、毎年、世界中から大勢のイスラム教徒が訪れる。他の多くの一神教と同様、イスラム教でも自殺は固く禁じられており、聖地メッカで自殺者が出るのはまれではあるが今回が初めてではない。(c)AFP