【6月10日 AFP】ボクシング、ヘビー級10回戦が9日、英マンチェスターのマンチェスター・アリーナ(Manchester Arena)で行われ、同級元王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)がセフェル・セフェリ(Sefer Seferi、アルバニア)を4回KOで下し、復帰戦を勝利で飾った。

 2年7か月ぶりの一戦に臨んだフューリーは快勝を収め、戦績を無敗の26勝(19KO)に伸ばした。一方のセフェリは通算25戦目にして2敗目を喫している。

 フューリーは試合後のリング上で「夢のような、再デビューを果たしたような気分だ。リングから遠ざかっていたからラウンドをこなす必要があった。相手の格はこれから上がっていくだろう。自分も次はより良くなる」と語った。

 休業状態の間にそううつ病に苦しみ、50キロも体重が増えたフューリーは、まだ戦えることを示しはしたが、自分よりもかなり小さく、軽いセフェリを攻め込み始めた4回より前のラウンドには動きの滑らかさはなかった。身長で約18センチ小さく、体重も約32キロ軽いセフェリを相手に、フューリーはリーチの長さと身長差を使い、番狂わせに合うような危険にさらされることもなかった。

 29歳のフューリーは、2015年11月にウラディミール・クリチコ(Wladimir Klitschko、ウクライナ)を下し、IBF・WBA・WBOヘビー級王座を獲得した一戦で披露した見事な動きを垣間見せはしたもの、試合を通じて好調というわけではなかった。

 さらなる強敵を迎えるべくリング上でのさびを落としたフューリーの次戦について、同選手のプロモーターを務めるフランク・ウォーレン(Frank Warren)氏は、8月18日に試合を予定している。(c)AFP/Nick Parkinson