【6月9日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手、デニス・ロッドマン(Dennis Rodman)氏が8日、12日に予定される歴史的な米朝首脳会談で、「友人たち」であるドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長を支援するため、会談の開催地であるシンガポールに向かう考えを明らかにした。

 ロッドマン氏は金委員長が政権を握って以来、これまでに5回、訪朝しており、同委員長を「生涯の友」と呼んだこともある。

 しかしホワイトハウス(White House)のホーガン・ギドリー(Hogan Gidley)報道官は今月7日、FOXニュース(Fox News)に対し、「(ロッドマン氏は)コート上では偉大だが、交渉はそれを得意とする面々に任せるべき...トランプ大統領が一番だ」として、両首脳は「ロッドマン氏の力を借りなくても素晴らしい対話をするだろう」と語った。

 これを受けてロッドマン氏はツイッター(Twitter)に、「歴史的な首脳会談のためにシンガポールに向かう」と投稿。「わが友人たち、@realDonaldTrump(トランプ大統領のツイッターアカウント)と金正恩元帥にとって必要な支援は何でもする」と述べ、米国と北朝鮮の国旗を背景に、トランプ氏と金氏の間に自身が立っている合成写真に「UNITE(団結)」という文字入りの画像を添付した。

 一方、トランプ大統領自身はロッドマン氏について、安倍晋三(Shinzo Abe)首相が訪米した際に記者団に対し、「彼のことは好きだ。彼はナイスガイだ。だが、彼は招かれていない」と述べた。(c)AFP