【6月9日 AFP】シリア北西部イドリブ(Idlib)県の反体制派支配地域ザーダナ(Zardana)地区で7日夜、ロシア軍機とみられるジェット機が住宅地を空爆し、子ども9人を含む民間人51人が死亡した。英国に拠点を置くNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が8日、明らかにした。

 シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、空爆で破壊された家のがれきの下から新たに遺体が見つかっていることから死者数は増加しているという。負傷者も数十人に上っている。

 ロシア国営タス通信(TASS)によると、ロシア国防省は「事実無根」として同NGOの発表を否定した。

 ザーダナ地区は、反体制派のイスラム過激派に大半を支配されているが、イスラム過激派組織アルカイダ(Al-Qaeda)のシリア支部を前身とする反体制派連合「タハリール・シャーム(Tahrir al-Sham)」にも一部支配されている。

 AFP特派員によると、現場ではボランティアらが重機を使用してがれきの中で捜索救助活動を続けている。空爆を受けて複数の建物が崩壊した現場では、民間人と思われる男性5、6人が黒い袋に入った遺体を運ぶ姿も見られた。

 イドリブ県の大半を支配しているのは、イスラム過激派のグループで、ロシアの支援を受けた政権側が掌握している地域はわずかしかない。(c)AFP