【6月9日 AFP】17-18NBAファイナル(7回戦制)は8日、米オハイオ州クリーブランドで第4戦が行われ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)が108-85でクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)を圧倒し、直近の4シーズンで3度目のタイトル獲得を果たした。

 2007年のサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)以来となるシリーズ4勝0敗のスイープで王座獲得に成功したウォリアーズは、ステフェン・カリー(Stephen Curry)が37得点の活躍をみせると、ケビン・デュラント(Kevin Durant)は20得点、12リバウンド、10アシストを記録し、ファイナルの舞台でキャリア初のトリプルダブルを達成した。

 カリーは「ここに来て任務をやり遂げることができて、信じられない気持ちだ。相手も何度か反撃してきたけれど、48分間を通してみればこちらの意志が上回った」とコメント。ファイナルでは4季連続でキャバリアーズと対戦し、「昨年の経験を有効に生かした。相手が最初に厳しい一撃を加えてくることは分かっていたから、こっちも応戦してやり返し、試合全体の流れをつくった」と話した。

 第2戦でファイナル史上最多記録となる9本の3ポイントシュートを決めたカリーはこの日、27本中12本のフィールドゴール(FG)と15本中7本の3ポイントシュートに成功し、「俺たちは勝ち方を知っている。毎日きちんと目を開き、成長を目指してここまで来た。もう一度ここにたどり着けて、これ以上の気持ちは得られない」とコメントした。

 第3戦でプレーオフの自己最多となる43得点を記録し、史上6人目となる2年連続のファイナル最優秀選手(MVP)に選出されたデュラントは、「これは旅と同じだ。シーズンを通して、チームメートと一緒に仕事するのは最高だよ。彼らのような連中と一緒にいることは良いことだ。選手としても人としても成長できる。行き先よりも楽しい旅路のようだ。このチームの一員でいられることがうれしい」と話した。

 これでウォリアーズの優勝回数はフィラデルフィア時代の1947年と1956年に加え、1962年にサンフランシスコのベイエリアに本拠地を移してからの1975年、2015年、そして2017年と合わせて計6回に上り、シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)と並ぶ歴代3位に浮上。スティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、「今回がこれまでで最も難しかった」と述べた。

 一方、8季連続でファイナル出場を果たしたレブロン・ジェームズ(LeBron James)は23得点、7リバウンド、8アシストの奮闘をみせたものの、優勝したのはマイアミ・ヒート(Miami Heat)時代の2回とキャバリアーズでの2016年と合わせて計3回で、ファイナルでの戦績は通算3勝6敗となった。

 オプション契約を破棄すれば来月からフリーエージェント(FA)となり、キャバリアーズではこれが最後のファイナルになる可能性があるジェームズについて、ティロン・ルー(Tyronn Lue)HCは、「彼には残ってもらいたい」とすると、「全力を尽くしても、目標に届かないこともある。それが今回のわれわれに起こったことだ」と語った。

 2010年にヒートへ移籍し、2014年にキャバリアーズへ戻ってきたジェームズが、再びチームを離れる可能性を直感している地元ファンは、試合の終盤に同選手に対して「MVP」コールを合唱していた。(c)AFP