【6月9日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)は8日、大谷翔平(Shohei Ohtani)が肘の靱帯(じんたい)を損傷し、3週間戦列を離れると発表した。

 投手と打者の二刀流でリーグに旋風を巻き起こしている大谷が、「グレード2(部分断裂)のUCL(内側側副靱帯)損傷」により、8日にロサンゼルスで多血小板血漿(PRP)と幹細胞による治療を受けたとして、エンゼルスは「3週間後に再検査を行い、そのときにリハビリの方針を詳細に決めていく」とのコメント文を出した。

 今季の通算戦績が35勝28敗で、ア・リーグ西地区の首位に立つシアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)と同2位のヒューストン・アストロズ(Houston Astros)に食らいつきたいエンゼルスにとって、大谷の故障は大きな打撃になるとみられる。UCLが関係する肘の故障を抱えた投手は、問題の箇所を修復するためにトミー・ジョン(Tommy John)手術をする場合があり、そうなれば長期のリハビリが必要となる。

 ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)も今年4月、コーリー・シーガー(Corey Seager)遊撃手が右肘靱帯の手術に踏み切り、今季の出場は絶望となる事態に直面した。(c)AFP