【6月9日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)とイスラエルの境界付近で8日、イスラエル軍の発砲があり、同自治区の保健当局によるとパレスチナ人4人が死亡、100人以上が負傷した。負傷者にはAFPのカメラマンも含まれている。同地域では今年3月から、デモ隊とイスラエル当局との衝突で死者が出る事態が続いている。

 負傷したカメラマンは、ガザ地区で2000年からAFPに写真を提供しているモハメド・アベド・ババ(Mohammed Abed al-Baba)。本人によると、ガザ北部ジャバリア(Jabalia)の東にある境界から約200メートルの場所で、はっきりと認識できる報道関係者用ベストとヘルメットを着用した状態で、脚を撃たれた。

 イスラエル軍によると、境界沿いの5か所でパレスチナ人約1万人が結集し、衝突に発展した。ガザ地区では、3月30日に境界付近で抗議デモが始まって以降、イスラエルによる銃撃で少なくとも129人のパレスチナ人が死亡。イスラエル側に死者は出ていない。(c)AFP