【6月8日 時事通信社】反イスラエル抗議デモが続くパレスチナ自治区ガザから、火を付けた布や火炎瓶をぶら下げた「火炎たこ」が飛ばされ、イスラエル側の村で火災被害が相次いでいる。「原始的な技術だが、捕らえるのが困難」(イスラエル軍当局者)なため、対策に手を焼いている。

 イスラエル側では、ガザからのロケット弾の脅威に普段さらされているが、今回のデモでは火炎たこが農地や森林に落ちて発生した火災に悩まされている。人的被害は確認されていないものの、消防・救急隊報道官によれば、これまでに約450カ所の火災に対処。「早く対応しないと火がすぐ広がる」ため、臨戦態勢を敷いているという。

 イスラエル軍は小型無人機(ドローン)を使って、イスラエル領空に入ったたこを「撃墜」している。リーベルマン国防相は4日、「約600枚のたこが飛ばされ、うち400枚の撃破に成功した」と明かした。

 被害面積は約9平方キロメートル以上。被害総額も100万ドル(約1億1000万円)以上に達するとみられ、ネタニヤフ首相は、パレスチナ自治政府に損害賠償を求める方針を示している。(c)時事通信社