【6月8日 AFP】ウクライナ当局は7日、1986年に史上最悪の原発事故を起こしたチェルノブイリ(Chernobyl)原子力発電所周辺の立ち入り禁止区域で5日朝に発生した火災は、出火から3日目の7日に鎮火したと発表した。空間放射線量の増加は検知されなかったという。

 同国の緊急事態当局は7日夜、火は消し止められたと明らかにするとともに、「(首都)キエフやチェルノブイリ、原子力発電所の放射線レベルは通常の水準を超えていない」と発表した。

 当局によると、火災は同原発から半径10キロ圏内にある高放射線区域内の乾燥した草原で5日朝に発生。その後、木が生えている10~15ヘクタール程度の範囲に広がった。

 同原発の30キロ圏内は現在も立ち入り禁止区域となっている。(c)AFP