【6月8日 AFP】ブラジル西部マトグロソ(Mato Grosso)州のシングー国立公園(Xingu National Park)で5日、警察が生まれて間もなく家族に生き埋めにされた先住民の女児を救出した。赤ちゃんは7時間も埋められていたが無事だった。検察が7日、明らかにした。

 赤ちゃんが地中に埋められているのに気付いた看護師が、当局に通報した。マトグロソ州には多くのブラジル先住民が暮らしている。警察が公開した動画には、警察官らが夜に浅い穴を掘り、裸の赤ちゃんを救出する場面が映っている。赤ちゃんにはまだへその緒がついたままだった。

 マトグロソ州のパウロ・ロベルト・ドプラド(Paulo Roberto do Prado)検事によると、この赤ちゃんの曾祖母に当たる先住民カマユラ(Kamayura)族の女の身柄を拘束したという。

 ドプラド検事はAFPに対し、曾祖母が乳児を殺そうとしたのか、死んだと思って埋めたのかについて捜査中だと語った。赤ちゃんは6日、マトグロソ州の州都クイアバ(Cuiaba)に移され、新生児集中治療処置室に入った。

 捜査官らが家族に事情聴取した際には、この事件に先住民の風習に関連する「人類学的な問題」があるのかどうか明らかにするため、人類学者、心理学者、ブラジル国立先住民保護財団(FUNAI)の職員も立ち会った。

 家族は警察に対し、母親がトイレで出産した際、赤ちゃんが頭から落ちたと主張しているが、警察は事実を隠しているのではないかと疑っている。

 州警察は「父親が認知を拒んでいる上に母親がまだ15歳であることから、彼ら(家族)は赤ちゃんを殺そうとした疑いがある」と述べた。(c)AFP