【68 AFP】サッカー国際親善試合が7日、各地で行われ、イングランド代表はマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)の素晴らしいゴールもありコスタリカ代表に2-0で勝利した。

 11日後にW杯ロシア大会(2018 World Cup)の初戦となるチュニジア戦を迎えるイングランドにとって、この日は開幕前に行われる最後のテストマッチとなったが、先発メンバーを大きく変更したチームの中では、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するラシュフォードが輝きを放った。

 またこの一戦ではダニー・ウェルベック(Danny Welbeck)も得点を挙げ、イングランドの無敗記録は10試合となり、その期間はおよそ1年にまで伸びている。

 イングランドのギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は、「最もうれしかったのは、マーカス・ラシュフォードが自分のサッカーを楽しんでいたこと。今夜の彼はしっかりと自信を持ってプレーしていた」と話している。

 この日、ジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)との2トップで先発出場したラシュフォードはキャプテンであるハリー・ケイン(Harry Kane)の欠場によって手にしたチャンスを最大限に生かし、約23メートルの距離からゴールのトップコーナーに強烈なシュートを突き刺さすことで自身の才能を見せつけた。

 英テレビ局ITVに対して「日々練習でゴールを奪う練習をするわけだが、試合でそれが出ると報われる」と語ったラシュフォードは、2018年に入ってからクラブチームではわずか4ゴールしか挙げられず、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督から痛烈な批判を受けるなど、ユナイテッドでのシーズン終盤は難しい時間を送っていた。

 しかし、サウスゲイト監督は20歳のラシュフォードは自分を表現し、失敗してもいいんだと感じる必要があると述べている。

「彼はシーズン終盤、FWの仕事を一人でこなさなければならない難しい時があった。それでも与えられた役割を全うしていたし、彼が今何歳なのか忘れてしまう時さえある。シーズン終盤の彼は、自分が死ぬ気でやっているかどうか気にしすぎていた」

「試合前、私はチームの全員に『今夜はミスが出るのも覚悟している。もし(ミスが)見られなかったら、それはそれで問題と言えるかもしれない。なぜなら、それはわれわれが志向するような攻撃的な状態にチームがないからだ』と話した」

「選手たちはミスを恐れずにプレーしていたが、マーカスが決めた得点のような一瞬のひらめきも見せていた。あのゴールはワールドクラスだったよ」 (c)AFP/Kieran CANNING