【6月8日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2018)は7日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第5シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が7-6 (7-5)、5-7、6-3、7-5で第3シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を撃破し、第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との準決勝に駒を進めた。

 元全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)覇者のデルポトロは、降雨で順延になっていた前日の試合と合わせて3時間50分に及ぶ勝負を制し、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では9年ぶりにしてキャリア2度目の4強入りを果たした。

 これまで故障に悩まされ続け、試合後にはコートサイドで涙を流したデルポトロは、「今は話すことが難しい。ずいぶん長いこと体の調子が良いと実感できていなかった。手首を3度手術して、このスポーツを諦めかけたこともあった。このことが自分とチームにとって、どんな意味を持つのか説明できる言葉が見つからない」とコメントした。

 これでチリッチには8連勝を記録したデルポトロだが、決勝進出を懸けた8日の準決勝は、通算10度の大会制覇を誇るナダルが待ち受けており、最も厳しい試練になることは間違いない。(c)AFP