【6月8日 AFP】米グーグル(Google)は7日、人工知能(AI)の使用に関する一連の原則を発表し、AIを兵器や「人々の負傷を引き起こしたり、直接助長したりする」技術に利用しない方針を示した。

 グーグルは米軍との契約をめぐり社内外から圧力を受けており、先週には同契約を更新しない方針を示したと報じられていた。

 スンダル・ピチャイ(Sundar Pichai)最高経営責任者(CEO)はブログ投稿で、グーグルは今後、兵器にAIを使用しないものの、サイバーセキュリティーや訓練、捜索、救助など「多くの他の分野で政府や軍との協力を継続する」と述べた。

 ピチャイCEOはまた、グーグルのAI利用における原則として、「社会に利益をもたらす」「不当な偏見を生み出したり、強化したりすることを避ける」「安全のために構築、試験される」「人々に対し責任を持つ」「プライバシー・デザインの原則を組み込む」など7項目を提示した。

 AIの兵器への使用をめぐっては、複数のテクノロジー企業がすでにAIを善良な目的に使うとの一般原則で合意しているが、グーグルは今回、さらに詳細な基準をまとめたと言えそうだ。(c)AFP