【6月7日 AFP】ドイツの複合企業シーメンス(Siemens)は6日、同社の電気推進システムを搭載した電動航空機がハンガリー上空を試験飛行中に墜落し、乗っていた操縦士2人が死亡したと発表した。

 事故は先月31日、同国の首都ブダペスト近郊の飛行場で発生。この事故を受けて同社は、ハンガリーの軽飛行機メーカー「マグナスエアクラフト(Magnus Aircraft)」製の航空機「eFusion」を飛行させない措置を取ったという。

 同社は声明で、「弊社の電気推進システムを搭載したマグナス社の試験機『eFusion』に事故があったと確認した」「当局と緊密に連携して原因究明に取り組んでいる」と発表した。

 マグナス社の「eFusion」は2人乗りの完全電動式の航空機で、2年前から200時間を超える飛行実験を行っていた。

 シーメンスによれば、今回墜落した1機を含めた試験機3機がハンガリーにあり、米国にも1機あるものの、まだ飛行していないという。(c)AFP