【6月8日 AFPBB News】ニュースの一線で取材を続ける報道カメラマンたちが捉えた「世界報道写真展2018(World Press Photo)記録された瞬間 記憶される永遠」が、東京都写真美術館(Tokyo Photographic Art Museum)で9日から開催される。卓越したカメラワークで、歴史に残る一瞬をとらえた作品160点が展示される。

 同展で展示されるのは、今年で61回目を迎えた「世界報道写真コンテスト」に寄せられた応募作約7万3000の中から選ばれた入賞作。大賞には、フランス通信(AFP)のロナルド・シュミット(Ronaldo Schemidt)記者がベネズエラのカラカスで撮影した、炎に包まれるデモ参加者の写真が選ばれた。

 AFPからはこのほか、英ロンドンを拠点とするオリバー・スカーフ(Oliver Scarff)通信員が撮影した街中で行われるフットボールの試合(「スポーツの部」単写真1位)、カラカスを拠点とするフアン・バレト(Juan Barreto)記者が撮影した大統領に対する抗議デモ(「スポットニュースの部」組写真3位)がそれぞれ入選し、展示されている。

 オランダから来日した世界報道写真財団のラウレンス・コルトウェーグ(Laurens Korteweg)展示部長は「(悲惨な場面に)批判もあるが、世界で起きている重要なストーリーを発信することが我々の役割。人々が考え、行動に移すきっかけになってほしい」と話した。8月5日まで。東京に続き、大阪、大分、京都、滋賀を巡回する予定。(c)AFPBB News