【6月7日 AFP】女子テニスのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が6日、自身の自伝本の内容は「100パーセント流言」だとするセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)からの批判について反論し、宿敵として戦ってきたセレーナに関する作中での記述は正確なものだと強調した。

 両者は4日、現在行われている全仏オープンテニス(French Open 2018)のシングルス4回戦で激突する予定だったが、セレーナが故障を理由に試合直前で棄権を申し出たことで、通算22度目となるはずだった注目の直接対決は実現しなかった。

 しかし試合前日には、自身が優勝した2004年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)決勝後に準優勝に終わったセレーナが泣いているのを聞いてしまったのをきっかけに、2人の関係がこじれてしまったとするシャラポワの自伝の内容をセレーナが批判する事態に発展していた。

 シャラポワは「アンストッパブル(Unstoppable: My Life So Far)」と題された自伝の中で「セレーナは、大方の予想を覆し、ウィンブルドンという大会で自分を倒した痩身(そうしん)の私が気に入らなかったのだと思う」「しばらくして『あの貧弱なクソ女には二度と負けない』と、セレーナがある友だちに話したのをその子から聞いた」などとつづっている。

 こうした状況を受け、この日行われたシングルス準々決勝でガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)に2-6、1-6で敗れたシャラポワは試合後、「自伝を書く時に真実でないことを記す理由なんてないと思う」と話し、自身の本の中に不正確な記述はなかったと強調した。

「個人的には長年にわたり争ってきた選手に言及しなかったら変だと思う。世界中、特にスポーツ界には多くの自伝本があるけど、必ずしもライバルや競争相手については触れられていないけれどね」

「でも私たちは何度も試合をしてきたと思うし、そのうちいくつかの試合は私にとって非常に決定的なものだった。だから、私が彼女について何も書かなければ本当におかしいと思うし、みんなから質問されることになったと思う」 (c)AFP/Dave JAMES