【6月12日 Xinhua News】中国広西チワン族自治区南寧市は今がまさに果樹が実をつける季節で、手を伸ばせば果実に手が届く通りには、同市特有の緑の景観が広がる。

 南寧市緑化工程管理センター植物保護所管理員 陸炳煥氏

 南寧市は7、8月が台風と雨の季節なので、非常に激しい風雨で果実が飛ばされることがある。そこで、成熟間近な果実や落下すると危険な果実を事前に取り除く。

 南寧市は緑の町だから、当然果樹は見栄えする方が良い。30万本余りの高木が生えていて、数が多いのはアーモンド、マンゴー、パラミツで、沿道の緑地帯にはリュウガンやビワもある。

 南寧市緑化工程管理センター植物保護所管理員 陸炳煥氏

 作業は沿道や道路上で行う。自動車や人の往来が激しい場所で、高圧線や電線、道路標識などさまざまなものがある。命綱をつけて高所作業用車両で木の高さまで上がり果実を取り除く。木に登る時は2人一組で、一人が車両を操縦し、もう一人は作業を担当する。操縦者が協力して作業も行うこともある。

 一般的に果実が完全に熟す前に取るので食べられず、地中に埋めるかゴミとして廃棄する。

 南寧市林業園林局局長 藍嵐氏

 南寧市の景観の良い緑地整備は、一本の道路に一つの景観、一本の道路に一種類の木、一カ所の庭園に一品種を基本としている。だから南寧市の街中や沿道では、非常に多くの果樹が見られる。南寧市のような「果樹の街」は全国でも珍しい。

 コンゴ人留学生 ミランドさん

 街中でこんなにたくさんの果物(がなっているの)を見るのは初めてだ。

 ウクライナ人留学生 アンナさん

 こんなにたくさんの果物があって素晴らしいと思う。

 南寧市緑化工程管理センター植物保護所管理員 陸炳煥氏

 一番好きなのはアーモンド。アーモンドは木の形状が非常に綺麗だし、四季を通して一年中緑を絶やさず、花も咲くし、実もなり、落葉もしない。とても綺麗だ。

 【現場】このマンゴーを見て。

 南寧市緑化工程管理センター植物保護所管理員 陸炳煥氏

 2002年7月に緑化センターに入り、今まで勤務している。南寧市の30万本余りの木は全て知っている。そのうち70%は手入れをしたことがあり、街を歩くといつも私が手入れした木々に出会う。市民が木の下で涼んだり、車を運転して木の下を通っているのを見ると、自然と誇らしい気持ちになる。あれは自分が手入れした木で、自分の功績がその中に詰まっていると感じる。

 【解説】南寧市は造林緑化建設を積極的に推進しており、整備した緑化面積は数万ヘクタールに及び、2007年には「国連ハビタット名誉賞」を受賞し、2016年には(中国の)第1回「国家生態園林都市」に選ばれた。(c)Xinhua News/AFPBB News