【6月7日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2018)は6日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第3シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)は6-2、6-1で第28シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)を下し、準決勝進出を決めた。

 2016年大会で栄冠に輝いているムグルサは次戦、9日に控える決勝進出を懸けて第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)と対戦する。現世界ランク1位のハレプは、同日行われた試合で第12シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)に6-7(2-7)、6-3、6-2で逆転勝ちを収めている。

 シャラポワと4度目の対戦にして初白星を収め、今大会ではいまだ1セットも落とさずに4強入りを果たしたムグルサは試合後、「パリで再び準決勝に残れて非常にうれしい」「きょうは素晴らしい選手との対戦だったから、確実に自分のベストのテニスをすることを心掛けた」と語った。ムグルサはハレプとの準決勝で勝利すると、来週発表の最新ランキングで世界ナンバーワンになる。

 一方、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の出場は2015年以来となっていたシャラポワは、2012年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2012)でもビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)に3-6、0-6と一方的に敗れているが、直近約6年の四大大会(グランドスラム)の舞台では最悪のスコアでの敗戦となった。

 2016年大会はドーピング違反による出場禁止処分で欠場し、昨年はワイルドカード(主催者推薦)を拒否されていたシャラポワはこの日、27本のアンフォーストエラーを犯しただけでなく、第2セットは自身のサービスゲームで5ポイントしか獲得できないなど、試合を通して6度のブレークを許し、自身25回目のグランドスラムの準々決勝で5敗目を喫した。

 前哨戦のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)とイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)ではそれぞれ8強と4強に入っていたシャラポワは、「ここまでに挙げた勝利や結果を見れば、良い方向に一歩進めているのは間違いないが、きょうはそういうふうにはいかなかった」とコメントしている。

 また、7日に行われるもう一方の準決勝は、第10シードのスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)と第13シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)の顔合わせとなっており、昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)決勝の再戦になることが決まった。(c)AFP/Dave JAMES