【6月6日 AFP】(更新)中米グアテマラの防災当局は5日、フエゴ(Fuego)山(3763メートル)の噴火でこれまでに少なくとも73人が死亡し、192人が行方不明になっていると発表した。

 今月3日に噴火が始まったフエゴ山は5日にも大きな噴火があった。火山活動の活発化を受けて救助活動が中断する中、すでに壊滅的な被害を受けている近隣地域の7地区から住民が避難した。

 山頂付近の町エスクイントラ(Escuintla)では、パニックになった住民たちが慌てて車で逃げ出した結果、交通が大混乱に陥った。

 現場にいるAFPのカメラマンによると、空に巨大な噴煙が立ち上り、当局者が人を見つけ次第避難させたのに続き、警察や軍、救助隊も撤退した。

 噴火の被害を受けた山の村々では遺体の捜索活動が行われているが、地形の特徴や、火山から下りてきた大量の岩や火山灰、高温の泥のため遅々として進んでいない。(c)AFP/Henry MORALES et Edgar CALDERON