【6月5日 AFP】クレジットカード大手のマスターカード(MasterCard)は4日、サッカーのスター選手であるブラジルのネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)選手とアルゼンチンのリオネル・メッシ(Lionel Messi)選手がゴールを決めるたびに貧困層の子どもたちに無料で食事を提供するとしていたキャンペーンの内容を変更すると明らかにした。

 このキャンペーンはネイマール選手やメッシ選手が得点を決めると、1得点につき1万食が国連(UN)の世界食糧計画(WFP)に寄付されるというもの。2020年3月まで継続される予定だったが、低俗だとの声がソーシャルメディアで多く上がったうえ、ブラジルのチッチ(TiteAdenor Leonardo Bacchi)監督も選手個人に多大なプレッシャーが集中して逆効果だと疑問を呈した。

 こうした批判を受け、ネイマール、メッシ両選手とブラジルサッカー連盟のスポンサーであるマスターカードは4日、契約内容の見直しを決め、すでに寄付された40万食に加えて、ゴール数にかかわらず2018年中に100万食を無料で提供すると発表。さらにサッカーファン、選手、その他の人々に向けて、飢えという深刻な問題と、そうした問題に取り組む同社の努力から目をそらさないでほしいと訴えた。(c)AFP