【6月5日 AFP】サッカー国際親善試合が4日、各地で行われ、イタリアとオランダの2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)の出場を逃した強豪同士の一戦は、1-1の同点に終わった。

 ホームのトリノ(Turin)で試合に臨んだイタリアは、後半22分にシモーネ・ザザ(Simone Zaza)の得点で先制に成功するも、その2分後にはドメニコ・クリシート(Domenico Criscito)がライアン・バベル(Ryan Babel)へのタックルで退場となった。

 するとオランダは、ボーンマス(AFC Bournemouth)に所属する途中出場のDFナタン・アケ(Nathan Ake)が試合終了間際にイタリアからゴールを奪い、試合を引き分けに持ち込んだ。

 イタリアのロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)新監督にとって就任最初の3試合は、サウジアラビアに2-1で白星、フランスに1-3で黒星、そしてオランダ相手に1-1で引き分けという結果になった。

 マンチーニ監督は試合後、「これはあくまで親善試合だ。あのプレーが本当にレッドカードに値するものだったのかは分からない」とコメントしている。

「それでも、あのプレーは非常に浅はかなミスだ。10人での戦いを20分間も強いられるのは難しいことだった。すでにチームは疲れていたからね」

 しかしマンチーニ監督は就任後の2週間で感じたものについて楽観的であると話し、以下のように述べた。

「わずか10日で、非常に複雑な戦術的状況を洗練させるのは難しい。しかし、フランス戦と今日のオランダ戦では良いこともいくつかあった」「われわれはプレーの中から経験を得る必要がある。それこそが親善試合の目的だ」

「選手たちは正しいメンタリティーを持っており、ここ数日間のバランスはポジティブなものだった。しかし、いくつかのことに関しては正さなければいけない。楽観していることもある。人々はこの若い代表チームに強い関心を抱いている。そのことがわれわれの支えになっている」

 一方、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)と2018年W杯の両方で出場を逃したオランダも、ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督の下で新たな時代に進もうとしている。

 2014年のW杯(2014 World Cup)で3位になったオランダは、今年3月のポルトガル戦に3-0で勝利したが、先月末に行われたスロバキア戦は1-1と、これで2試合連続の引き分けとなった。(c)AFP