【6月5日 AFP】(更新、写真追加)中米グアテマラのフエゴ(Fuego)山(3763メートル)の噴火を受け、壊滅的な被害を受けた村々から救助隊が遺体を収容した結果、死者はこれまでに少なくとも65人に達した。当局が4日、発表した。

 防災当局の報道官によると、死亡した人の他に46人が負傷し、その多くが重傷だという。またエスクイントラ(Escuintla)、サカテペケス(Sacatepequez)、チマルテナンゴ(Chimaltenango)の3県で3271人に避難が命じられ、1787人が避難所に入ったという。

 国家災害対策当局は当初、死者を25人と発表していたが、行方不明者の通報が多いため今後死者数が増える恐れがあると警告していた。

 同当局の報道官によると、170万人以上が3日の噴火の影響を受けた。上空には噴き上げられた火山灰が厚い雲を成し、周囲には赤々と燃える岩石の破片がひょうのように降り注いだ。熱い溶岩が山の斜面を流れ落ち、家々をのみ込んだ。

 フエゴ山は2002年から噴火を繰り返しており、昨年以降活発な火山活動が続いていた。先月にも複数回の噴火や火山灰の噴出、火山泥流が発生していた。(c)AFP/Henry Morales and Edgar Calderon