【6月4日 AFP】(更新、写真追加)台湾空軍が毎年実施する実弾演習に参加したF16戦闘機1機が4日、墜落し、操縦士1人が死亡した。

 空軍の発表によると、この単座戦闘機は離陸から34分後の午後1時43分(日本時間同2時43分)、北東部基隆(Keelung)の山間部上空を飛行していた際、レーダーから消えた。

 操縦していたのは31歳の少佐。数時間にわたる捜索の末、4日夜に機体の一部が見つかり、空軍によると少佐の死亡が確認された。

 少佐は、2013年に同国で発生したF16戦闘機の事故にも巻き込まれていた。当時の事故原因は機器の故障とみられ、少佐はパラシュートで脱出していた。

 4日から5日間の日程で始まったこの実弾演習には、中国からの軍事的脅威の高まりを受け、中国軍による沿岸部への奇襲攻撃を想定した「侵攻」を阻止する訓練などが盛り込まれている。(c)AFP